I.感覚障害の種類
A).感覚低下 B).感覚過敏 C).異常感覚(自発的に生じるdysesthesia、刺激によって生じるpareshthesia) D).神経痛
A-Cの症状は、同じ病気でも病変の広がり、性質で生じえます。
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A-Cの症状は、同じ病気でも病変の広がり、性質で生じえます。
1).多発神経障害
両側ほぼ対称に出現、程度の差はあれ上下肢にあり、末梢ほど症状が強いです(glove and stocking)。正常との境界があまり明瞭ではありません。
2).単神経障害
末梢神経が1本損傷。血管障害や外傷による事が多いです。
感覚障害の分布が、ある末梢神経の支配領域に一致します。
3).多発性単神経障害
末梢神経が2本以上損傷。
4).末梢神経障害の分類
障害神経根の支配する皮膚領域(デルマトームという)、に一致して出現する(特に感覚過敏、異常感覚、放散痛などの刺激症状)。各皮膚領域は2-3本の神経根の重複支配を受けているので、1本の神経根障害では、感覚低下をきたすことはまれです。
末梢神経障害では、感覚障害は関節部でぴたり止まりますが、神経根障害では中枢側に進展します。放散痛は神経根障害の特徴。
参考文献